minkweb 2018年度版はこちら
minkweb menu
2020年度診療報酬改定 2018年度版はこちら

同一薬局の利用推進

 処方薬の一元的・継続的な把握や重複投薬の解消を推進

複数の医療機関を受診する患者が同一の薬局を繰り返し利用することにより、処方薬の一元的・継続的な把握や重複投薬の解消をさらに進める観点から、「薬剤服用歴管理指導料」及び「調剤基本料」の見直しを行った。

「薬剤服用歴管理指導料」の点数が低くなる規定について、再度の来局の期間を「原則6月以内」から「原則3月以内」に短縮した。また、対象を「調剤基本料1」以外にも拡大した。

「調剤基本料」について、同一患者から異なる医療機関の処方箋を同時にまとめて複数枚受け付けた場合、2回目以上の受付分については所定点数の100分の80に相当する点数を算定できる。

「薬剤服用歴管理指導料」について、医療機関等から薬局への連絡を円滑に行うため、患者が普段利用する薬局の名称をお薬手帳に記載するよう患者に促す規定を追加した。

同一薬局に利用推進

同一薬局の利用推進を巡っては、2019年5月15日に開かれた中央社会保険医療協議会の総会で、厚生労働省が、受診医療機関別の来局薬局数(6カ月間)を取り上げ、受診する医療機関が増えるほど、来局する薬局数も増える傾向にあることや、3カ所以上の薬局に来局する患者が一定数いることを説明した。具体的には、3カ所の医療機関を受診する場合で約20%、4カ所では約30%、5カ所以上では約40%いたとしている。

また、お薬手帳の活用状況にも触れ、6カ月以内に同一薬局を再度来局した患者では、7割以上がお薬手帳を持参していたことも示した。このような現状や課題などを踏まえ、「かかりつけ薬剤師・薬局の推進について、現在の普及状況や複数の薬局を利用する患者が一定数いることなどを踏まえ、どのように考えるか」と議論を促していた。

2019年12月4日に開かれた中央社会保険医療協議会の総会では、厚生労働省が、処方箋の集中率が90%を超えている薬局は約37%であったことや、処⽅箋の集中率が95%以上を超えている薬局の割合は、減少傾向にあることを示したほか、「薬局の業務の効率性も考慮しつつ、服薬状況の⼀元的な把握のために、患者が同一の薬局を繰り返し利⽤することを推進する観点から、薬剤服⽤歴管理指導料は、一定の要件を満たす場合、初回来局時の点数より、2回⽬以降の来局時の点数が低く設定されている」などと説明した。

お薬手帳も取り上げ、薬剤服⽤歴管理指導料の算定要件について、「⼿帳に初めて記載する薬局」の名称等を記載することとされている⼀⽅で、患者が普段利⽤する薬局の名称に関する規定はないことなどを説明。かかりつけ薬剤師指導料の算定要件にも触れ、「かかりつけ薬剤師の⽒名等を記載することとされている」とした。また、薬剤服⽤歴管理指導料の全体の算定回数のうち、約半数が低い点数であったことなども取り上げた。

このような現状・課題を踏まえ、薬剤服⽤歴管理指導料の点数が低くなる規定について、患者が同じ薬局を繰り返し利⽤することを推進する観点から、再度の来局の期間を6カ月から⼀定程度短縮する方向性を示した。また、「現在、調剤基本料1を算定する場合のみ低い点数が設定されていることについて、患者にわかりやすい制度とする観点から、調剤基本料1以外にも対象を拡⼤することについてどう考えるか」「お薬⼿帳に患者が普段利⽤する薬局の名称等を記載する取組を進めることを検討してはどうか」といった論点も提示した。

その後、2019年12月18日に開かれた中央社会保険医療協議会の総会で、厚生労働省は、「再来局期限の短縮等により期待される効果(イメージ)」を提示した。薬剤服⽤歴管理指導料の点数が低くなる来局期限を短くした場合、1つの薬局を利⽤する効果が期待されることを説明。さらに複数枚の処⽅箋の提出時の基本料の取扱いの⾒直しなどによって「患者が⽣活圏内の薬局を利⽤し、重複投薬の解消等の有用性を実感することにより、薬剤師との関係性の構築等が期待される」とした。薬剤服⽤歴管理指導料の点数が低くなる規定について、患者が同じ薬局を繰り返し利用することを推進する観点から、患者の来局頻度を踏まえつつ、再度の来局の期間(6カ月)を「⼀定程度短縮することとしてはどうか」と提案していた。


【参考にした厚生労働省のホームページ】
個別改定項目について
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000601838.pdf
令和2年度診療報酬改定の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000616842.pdf
令和2年厚生労働省告示第57号 別表第3(調剤点数表)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603771.pdf
令和2年3月5日保医発0305第1号 別添3(調剤点数表)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603920.pdf
令和2年3月5日保医発0305第3号
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603894.pdf
中央社会保険医療協議会(第414回)患者・国民に身近な医療の在り方について(総-6)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000510068.pdf
中央社会保険医療協議会(第438回)調剤報酬(その3)について(総-2)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000573372.pdf
中央社会保険医療協議会(第442回)調剤報酬(その4)について(総-2)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000577664.pdf


執筆:CBホールディングス CBニュース編集部

本コンテンツは、厚生労働省の関連通知、疑義解釈資料(事務連絡)などをもとに作成しております。