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入院時支援加算の見直し

 全項目実施して療養計画立てた場合は「加算1」に

関係する職種と連携して入院前からの患者支援を十分に行い、入院後の管理に適切につなげた場合について要件及び評価を見直した。入院前からの患者支援を実施することで、円滑な入院医療の提供や病棟負担の軽減等を推進する狙いがある。

改定前の「入院時支援加算」は200点(入院中1回)のみだったが、改定後は、「入院時支援加算1」(230点)、「入院時支援加算2」(200点)の2つとなった。入院前に、▽ア 身体的・社会的・精神的背景を含めた患者情報の把握(必須)▽イ 入院前に利用していた介護サービス又は福祉サービスの把握(該当する場合は必須)▽ウ 褥瘡に関する危険因子の評価▽エ 栄養状態の評価▽オ 服薬中の薬剤の確認▽カ 退院困難な要件の有無の評価▽キ 入院中に行われる治療・検査の説明▽ク 入院生活の説明(必須)―までをすべての項目を実施して療養支援計画を立てた場合は、「入院時支援加算1」を算定できる。
患者の病態等によりアからクまでのすべては実施できなかったが、必須であるア、イ及びク(イについては、患者が要介護又は要支援状態の場合のみ)を含む一部の項目を実施して療養支援計画を立てた場合は、「入院時支援加算2」を算定する。

作成した療養支援計画書については、患者の入院前に入院予定先の病棟職員と共有することや、入院前又は入院日に患者又はその家族等に交付して説明し、その内容を診療録等に記載、もしくは添付することが求められている。また、患者の栄養状態の評価や服薬中の薬剤の確認に当たっては、必要に応じて、管理栄養士や薬剤師等との関係職種と十分に連携を図る必要がある。

入院時支援加算の見直し

 「入院後の管理に適切につなげた場合をさらに評価」と提案

「入院時支援加算」を巡っては、2019年11月29日の中央社会保険医療協議会の総会で、厚生労働省が、入院前からの支援に係る評価について、2018年度診療報酬改定で、円滑な入院医療の提供につなげるなどの観点から、同加算を創設したことなどを説明。入院医療等の調査(施設票)を基にした「入院時支援加算の届出による効果」を取り上げ、入院時支援加算の届出による効果として、「入院前に利用していたサービスが把握できることで、退院先の見通しが立てやすくなった」等が特に多かったとした。また、病棟における業務負担が減ったという回答もみられたことにも触れたほか、入院時支援加算の算定にあたり実施していない事項があった場合の理由をみると、「すべての項目を入院前に実施する必要がなかったため」「すべての項目を実施するには他職種(医師、薬剤師、管理栄養士等)の協力が必要であったため」との回答が多かったとした。このほか、患者の入院後に病棟で対応することを評価した加算などの中には、「入院時支援加算で取組を求めている項目と一部内容が関連しているものがある」と指摘があった。また、総合評価加算の取組みと類似の取組みが、入院時支援加算などにおいても評価されているとの見解を示した。

こうしたことを踏まえ、厚生労働省は、入院時支援加算の論点として、入院前からの患者支援が円滑な入院医療の提供や病棟負担の軽減等に資することを踏まえ、「関係する職種と連携して入院前に必要な評価をすべて行い、入院後の管理に適切に繋げた場合をさらに評価してはどうか」と提案。また、同加算の取組みと関連する他の加算などに関しては、項目や要件などを整理する必要性も示していた。


【参考にした厚生労働省のホームページ】
個別改定項目について
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000601838.pdf
令和2年度診療報酬改定の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000616842.pdf
令和2年厚生労働省告示第57号 別表第1(医科点数表)<第1章>基本診療料 第2部入院料等
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603748.pdf
令和2年3月5日保医発0305第1号 別添1(医科点数表)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603981.pdf
令和2年3月5日保医発0305第2号
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603890.pdf
中央社会保険医療協議会(第437回)入院医療(その3)(総-1)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000572688.pdf


執筆:CBホールディングス CBニュース編集部

本コンテンツは、厚生労働省の関連通知、疑義解釈資料(事務連絡)などをもとに作成しております。