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精神療養病棟入院料等における持続性抗精神病注射薬剤の取り扱いの見直し

 施設基準に持続性抗精神病注射薬剤を追加

精神病棟からの地域移行・地域定着支援を推進する観点から、精神科救急入院料、精神科急性期治療病棟入院料、精神科救急・合併症入院料、精神療養病棟入院料及び地域移行機能強化病棟入院料について、持続性抗精神病注射薬剤(LAI)に係る薬剤料の包括範囲を見直した。

施設基準で示されている「除外薬剤・注射薬」に関して、改定前は「クロザピン(治療抵抗性統合失調症治療指導管理料を算定しているものに対して投与された場合に限る。)」とされていたが、今回の改定で、クロザピンの他に「持続性抗精神病注射薬剤(投与開始日から60日以内に投与された場合に限る。)」が追加された。

精神療養病棟入院料における持続性抗精神病駐車薬剤の取り扱いの見直し

また、「持続性抗精神病注射薬剤治療指導管理料」(250点)について、入院中の患者に対しても算定できるようにした。同管理料は持続性抗精神病注射薬剤投与の際の指導管理を評価したもので、近年は算定回数が増加傾向にある。改定前は、LAIを投与している入院中の患者以外の統合失調症患者に対して、計画的な医学管理を継続して行い、かつ、療養上必要な指導を行った場合に、月1回に限り、当該薬剤を投与したときに算定できた。また、(1)統合失調症の診断・治療について十分な経験を有する、常勤医師と常勤薬剤師がそれぞれ1名以上、(2)副作用に対応できる体制の整備―が施設基準で求められている。

 入院医療における治療活用も踏まえ見直し提案

LAIを巡っては、2019年11月20日に開かれた中央社会保険医療協議会の総会で、厚生労働省が、▽LAIは統合失調症の維持治療に有効であり、再入院率の低下につながるというエビデンスが示されている▽LAIは導入時に慎重な管理が必要であり至適用量決定に数週間を要する▽入院患者へのLAI投与に係る薬剤料等の包括診療料からの除外を望む現場の意見がある-といった現状・課題を説明した。

これらの課題に対し、抗精神病薬の多様化により、LAIやクロザピン等の地域移行・地域定着の促進に資する薬剤が広がりつつあることや、これらの薬剤は専門的管理を必要とし、また、入院医療における標準治療としても活用されている実態があることを踏まえ、「LAIの薬剤料の取り扱い等について必要な見直しを行うこととしてはどうか」と提案していた。


【参考にした厚生労働省のホームページ】
個別改定項目について
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000601838.pdf
令和2年度診療報酬改定の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000616842.pdf
令和2年厚生労働省告示第57号 別表第1(医科点数表)<第1章>基本診療料 第2部入院料等
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603748.pdf
令和2年厚生労働省告示第58号
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000602943.pdf
令和2年厚生労働省告示第57号 別表第1(医科点数表)<第2章>特掲診療料 第8部精神科専門療法
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603759.pdf
令和2年3月5日保医発0305第1号 別添1(医科点数表)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603981.pdf
中央社会保険医療協議会総会(第434回)個別事項(その10)について(総-2)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000568660.pdf


執筆:CBホールディングス CBニュース編集部

本コンテンツは、厚生労働省の関連通知、疑義解釈資料(事務連絡)などをもとに作成しております。